ロック名演座

個人的に名演だと思ったライヴ動画を紹介致します

【Fishmans】フィッシュマンズ、「いかれたBaby」を熱演

FISHMANSは、

1987年に東京で結成されたダブポップバンドです。

 

レゲエを基調としたリズム、

そこにファンク、ヒップホップ、エレクトロニカの要素が混じり合い、

混沌とした浮遊感のあるサウンドの上に

Vo.佐藤伸治さんの不安定で美しい声が響きます。

また佐藤さんのシンプルながらも心の琴線に触れるどこか切ない歌詞は、

当時、若者の心を捉え

カリスマ的な人気を誇りました。

 

しかし、1999年に佐藤さんが死去。

バンドは活動休止を余儀なくされます。

 

2004年にUA曽我部恵一クラムボン等が参加したトリビュートアルバムが発売、

その後は2005年からは

原田郁子UAなどゲストヴォーカルを迎えて活動しています。

 

今回の動画は、

1997年のツアー時のライヴ映像です。

名曲「いかれたBaby」を演奏しています。

フィッシュマンズはメンバー一人一人の演奏技術の高さにも定評があり、

他のミュージシャンからリスペクトを集める一つの所以なのですが、

この映像でも素晴らしいクオリティの演奏で佐藤伸治さんの世界観を彩っています。

 

 

Here we go, rock'n roll!

 

 

【憂歌団】

憂歌団は、

1970年に大阪で結成されたブルースバンドです。

 

「ブルースバンド」を日本語訳し、「憂歌団」と命名する事からも分かりますが、

ルーツ色の強い、ドのつくほどのブルースを演奏します。

 

マディウォーターズが来日した際の共演、

また日本人初のシカゴブルースフェスティバル出演等、

その演奏は国内外でも高く評価されています。

 

1998年の"冬眠"後しばらく活動を休止しておりましたが、

2012年にドラムの島田和夫さんが死去したのをきっかけに

2013年より活動を再開しています。

 

 

今回の動画は、

 デビュー直後の1976年のライヴから名曲「嫌んなった」を演奏しています。

僕の考えるブルースの基本は「つらい日々を明るいコードに乗せて歌い飛ばす」

というものなのですが、この曲はまさしくそんな歌であり、

個人的には憂歌団で一番好きな曲です。名曲。是非御覧ください!

 

ところでこちらの映像、

ヴォーカル木村充輝さんの歌も、ギターの内田勘太郎さんのプレイも

素晴らしく、まさに名演といえる内容なのですが、

何故か観客はとてもつまらなそうな顔をして手拍子を送っています、、、

そんなシュールな部分も含めてお楽しみください。

 

 

Here we go, rockn' roll!

 

  

【Radiohead】レディオヘッドの唯一無二の世界観

Radioheadは、
イギリスで1992年にデビューしたポストロックバンドです。

 

1stアルバム『Publo Honey』収録の"Creep"が世界的ヒットをしますが、

この頃は比較的大衆的なオルタナティブロックバンドという印象です。

 

しかし2nd『The Bends』(1995)、3rdアルバム『OK Computer』(1997)、

4thアルバム『Kid A』(2000)と作品をリリースするたび、

そのサウンドは他ジャンルの音楽的要素を複雑に巻き込み、

唯一無二のバンドとしてイギリスを代表する存在になっていきます。

 

メンバーは皆卓越したプレイアビリティで

様々なサブインストゥルメンツを演奏し、

ロックの枠にとらわれない独特な世界観を演出します。

特にリードギターのジョニー・グリーンウッド

弦、鍵盤、打、電子楽器を匠に操り、

バンドサウンドの中核を担っています。

私の特に敬愛するミュージシャンの一人です。

 

 

今回の映像は1997年(『OK Computer』発売当時)のライヴの模様です。
名曲"Paranoid Android"をプレイしています。
今年はサマーソニックに来日予定ですが、

この曲はやってくれるのでしょうか、、、

 

 

Here we go, rock'n roll!

 

 

【Rage Against The Machine】革命家レイジアゲインストザマシーン

Rage Against The Machineは、
1991年アメリカ・ロサンゼルスで結成されたミクスチャー・ロックバンドです。

 

ザック・デ・ラ・ロッチャの政府を批判した過激なラップ、
トム・モレロの強烈かつトリッキーなギタープレイは、
メディアから「レッドツェッペリンmeetsパブリックエネミー」と称され、
ファーストアルバムは全世界で500万枚のヒットを記録しました。

 

彼らはとにかく反政府色の強いバンドで、

3rdアルバム『The Battle Of Los Angels』をリリースした際には、
合衆国当局より要注意出版物扱いされるほどでした。

 

しかしそれもそのはず
ザックは反戦活動家を母に持ち、
トムはケニアの過激派社会組織の一員を父を持つという、
二人とも政治的思想家としてはゴリゴリのサラブレッドなのです。

(因みにトムはハーバード大学を首席で卒業したのちリベラル派議員の秘書として働いていた経歴を持っています)

 

そんな彼らの叫びともとれるサウンドは

アメリカを中心とした若者たちを熱狂させ、

そのライヴは暴動のような盛り上がりを見せるのです。

 

今回の映像は1999年に開かれたウッドストックフェスティバルでの模様です。
ダイブした観客をステージ前で下ろすスタッフが大変そう。。


Here we go, rock'n roll!

 

 

 

【Aero Smith】エアロスミス、デビューから20年後の急上昇

エアロスミスは、

1973年にアメリカのマサチューセッツで結成された

ハードロックバンドです。

 

デビューから間もなく人気を博し、

3rdアルバム『Rocks』(1976)では全米ビルボード3位を記録する等、

1970年代最も成功したバンドの一つとなりました。

そしてここ日本でもQueen、KISSと並び「三大バンド」と称され

早くから人気を集めていました。

 

しかし、

人気が高まりスケジュールが過酷になるにつれメンバーの中ではドラッグが蔓延。

さらにメンバーの関係も次第に悪化していき、

1979年にはついにリードギターのジョー・ペリーが脱退します。

しかしその数年後、メンバー間での話し合いの場が持たれ、

ドラッグやアルコールの禁止等を条件に、

解散直前だったメンバーが再集結、活動を再開します。

 

 

その後はヒップホップグループRun-D.M.Cが

「Walk This Way」をカヴァーしたのをきっかけに、

再びヒット作を連発。

1993年には『Get a Grip』で初の全米1位を獲得、

また1998年公開の映画『アルマゲドン』の主題歌「I don't want to Miss a Thing」

もバンド初の全米シングル1位を獲得するなどし、

今ではトータルアルバムセールス1億5000万枚以上という、

世界トップクラスのロックバンドになったのです。

 

この映像は再結成後の1994年、

オランダのナイメーヘンで行われたヨーロッパ・ツアーに模様です。

当時のバンドの勢いが現れているとても良いライヴです。

スティーブン・タイラージョー・ペリーにばかり目が行きがちな

エアロスミスですが、リズムギターのブラッド・ウィットフォードにも

是非注目してください。渋いです、、、

 

Here we go, rock'n roll!

 

【Mac DeMarco】マック・デ・マルコ、ラジオの電波に乗せて。

Mac DeMarcoは、

カナダ出身のシンガーソングライターです。

1990年生まれで現在26歳。

その脱力したローファイ・サイケサウンドに眠気を誘うような甘い歌声で、

アメリカを中心に、世界中で人気が急上昇している

大注目のミュージシャンです。

 

これまで発表した二枚のアルバム『2』(2012)、『Salad Days』(2014)

はどちらもメディアの反響もありロングセラーとなりました。

特に『Salad Days』は、イギリスの老舗音楽誌「NME」が選ぶ

「2014年アルバム・オブ・ザ・イヤー」において2位を獲得するなど

非常に高い評価を得ています。

 

今回の映像は、

2015年にアメリカ・シアトルのKEXPというラジオ局で

スタジオライヴをした時の模様です。

映像ではMCの女性とマックやバンドメンバーとのお茶目なやり取りも

収録されています。

しかし、そんな彼らの演奏はというと非常にクオリティが高く、

特に彼らの音の作り込みには脱帽です。

 

こんな放送が深夜にカーステから流れてきたら

そのまま遠くまでドライブすること間違いなしです

 

Here we go, rock'n roll!

【Michael Kiwanuka】新世代ソウルシンガー、マイケル・キワヌーカ

Michael Kiwanukaは、

イギリスのロンドン出身のシンガーソングライターです。
 
ソウルを基調としながらも、
様々なルーツが垣間見える彼の楽曲は
イギリスのBBCに「2012年の音」と称されるなど非常に評価が高く
私も大好きなのですが、
2012年に発売したファーストアルバム『Home Again』以降アルバムを出しておりません。
次のアルバムが待ち遠しいですね。
いつになるのでしょうか。。
 
 
それはさておき、
映像は2012年にロンドンの教会で行われたライヴです。
大所帯のバンド編成でスタジオ音源を忠実に再現してます。
また、教会独特の厳かな雰囲気と反響も楽しめます。
 
Here we go, rock'n roll!